{and AGAIN} いつもと同じに

Origin : https://hs.at.webry.info/200904/article_3.html 「それでいい」 間もなく元号が変わると テレビの向こうで叫んでる ぼくの周りの日常は イチミリも変わらないけれど 名もない花の美しさや 哀しく透明な風の匂い たおやかに吹き抜ける風も 変…
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{and AGAIN} Corridor of Time

Origin : https://hs.at.webry.info/200903/article_10.html 「時間回廊 ~Corridor of Time FINAL~」 川に小石を投げた 波紋がひたと寄せた けれど水は 何事もなかったかのように素知らぬ顔 アクセルを踏み込めば あるいは…
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花兄

春の微睡みにはまだ少し早い風 花兄の花びらが可憐に揺れている 薄いコートの襟をかきあわせる しんとした早春の風に あと数日もすれば花兄の盛りは閉じてゆく 茫漠とした時の流れの儚くも確かな約束 花びら一枚欠けても凛とした趣は揺るがない それは書の掠れのような美しい欠損と同じ …
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風に君の名を呼んだ

冬も終わりの夕陽が  金色の呼吸をするから 光の粒子が湧き上がり  君の髪に宿る セーターの白い肩越しに  微かな風を抱きとめて あしたの話をしようか  手をつないだまま 潮の流れが音も立てずに  星の間を巡れば しなやかで結び目のない絹糸が煌めく 雲を切り裂くようにして  降り注ぐ光…
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{and AGAIN} 父を見舞う

Origin : https://hs.at.webry.info/200901/article_12.html 「見舞い PartⅡ」 毎週のように父を見舞う それはもう 当たり前の日課のようで 人生のパーツのひとつになった 母を亡くしてから 漣のような心の揺らぎがあるようで それは小さなち…
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{and AGAIN} 一本の蝋梅

Origin : https://hs.at.webry.info/200901/article_1.html 「蝋梅」 母が好きだったその花は ようやく蕾をふたつ綻ばせた たった一本 そこに立つ樹は どこか寂しげではあるけれど ぼくがその花のことを知ったのは それは確か小学生の頃…
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冬花火 ~一瞬の永遠~

君は見たことがあるだろうか 冬の花火を 澄み切った大気の中に刹那を咲かせる 冬の花火を それはまるで 玩具を貰った子供の瞳のよう 煌めきを放ち 風に姿を変える 君は見たことがあるだろうか 冬の花火を 何光年もの旅をした星影にも負けない 冬の花火を それはまるで ほとば…
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夢の冷めない距離がいい

吹き替えの古い映画が  新しい影を作る アンニュイな雨の音が  冬の深さを測る 足を早めたなら  時間は加速するのか 窓を打つ雨の音を  カーテンで断る    夢の冷めない距離がいい    離れたくない  けれど寄り添いたくもない    しょせん 片恋は    いつでも眠れない夜を招く …
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ご挨拶 : 2018年の締めくくり

  本年も、「自由奔放」「書きなぐり」の当ブログをご訪問頂き、ありがとうございました。   厚く御礼申し上げます。   それでは早速、毎年恒例の総括を。 星が一つ増えた   本格的な冬を迎える直前に、母が逝去しました。その死に際を見て、人生はかくもあっけなくあっさりと終わっていくものなのかと感じていました。 …
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ほしが、ひとつ、ふえた

部屋の灯りを消して  ひとり空を見上げれば 微笑みかけるような星の瞬き  それと流れ星 ガラスの向こうから  冷えた夜が忍ぶから ウィスキーが与えてくれる火照りに逃げ込む もう二度と会えないけれど 面影は今も隣りにいる なにより わたしがここにいること なんて素敵な贈り物 …
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微笑みを目にするだけで

微笑みを目にするだけで 心が縛られてしまう 時間さえ意味をなくして 砂のように波に攫われる     手をつないだり ドライブしたり キスを重ねたり     喧嘩をしたり 笑い合ってみたり 涙ぐんだり     もう二度と会わないと誓ったことも     懐かしく 心泡立つ 青春の影     頼…
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波打ち際にて ~yell~

あの秋の午後に 波打ち際で聞いた 絶えることない潮騒の音が 耳に残る 通り過ぎてきた季節に 継ぎを当てて 水平線の向こう側にいる 明日を探す    踏みしめた砂が 足に絡みつき    歩みは重たいけど    振り向いてみれば    小さな歩幅の足跡がそこにある 海の匂いがする風…
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夏の日 ~2018~

七夕の恋に焦がれ 鬼灯の紅に照らされ 朝顔の露の紫に濡れた 夏は遠ざかる それから 刹那の花火の色や 風鈴の清かな溜息や 鼓膜を叩く蝉の時雨も 夏と遠ざかる     哀しくなるほど 当たり前の顔をして     季節は揺らいでゆく     手を伸ばしても 足を早めても     追…
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夏の陽射しを避けながら

交差点の木陰に潜んだり 片陰伝いに歩いたり 夏の陽射しを避けて歩く まるで影踏み遊びの少年 君の横顔を思い出したり その唇を懐かしんだり 今さら記憶の底を探る まるで気持ちは探検家   少しだけ 秋を思わせる風に   君の名を囁やけば   梢の影が揺れる たとえ 髪に白が混じっても …
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月華 (月華 Final)

時は シャンパンの泡 生まれて煌めいて 弾けて消える 刹那の物語 月は 菖蒲の白 侘しく冷たく 怪しくさざめく 波間の照り返し    時の迷宮の中で    月華は咲く    その光はスパイラル 恋は 愛ではない 欲しいものと 必要なものとは 同じではないのだから けれど…
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夢の中のよう  (月華 #5)

夢の中のよう 月の光を目指した夜 いくつかの言葉を飲み込みながら 助手席の窓を見てた すれ違う車のライトに 君の横顔が浮かび上がって そのたびに睫毛が煌めくことを 助手席で不意に知った    夏なんて まるで花火のようだね    儚く過ぎていくだけで 君がハンドルを切るたび 腕の…
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月影のキス (月華 #4)

夜更けた空をそっと見上げながら 遠いあなたを想ってみる セピア色になりかけの記憶を探り 思い出の断片をつなぎ合わせながら 夜更けた風にふたり体を預けて 結びあった手のぬくもり 青白い月の光に濡れそぼって 髪に星のかけらが煌めていた    もう 戻らない日々    もう 戻れない季節 …
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Piano Sonata No.14 (月華 #3)

水面の波に月光が躍る 銀色に踊る 絶え間なく陰鬱に寄せる波に 銀色に踊る ピアノの音が礫となって耳に届く 沈黙の次に美しい音が けれどその音を退けようとする 沈黙こそが最も美しい音だから 月の光に濡れながら抱きしめる その裏側にある陰を その輝きは澱みの表にあっ…
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Night Jasmine  (月華 #2)

月の 青白い波が その花を香らせる 闇が深まるほどに 吐息の花が開く    まるで 恋に浮かされた その心みたいに 夜の魔法 月の呪文 やがて 朝日が昇れば その花は閉じてゆく 月の光の下でだけ 吐息をこぼす花    まるで 自分の時間を 知っているかのように 夜…
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月のナイフ (月華 #1)

月の光の煌めきが 鈍色のナイフになるから ぼくはそっと手を伸ばし 暗がりに君を誘う 窓から斜めに射した スポットライトの中に 君が置いたシルクのケープが 切り裂かれようとしている    息を殺して 暗がりに沈んだまま 暴かずに済むのならば ふんわりと抱いて隠せばいい 突然に会えな…
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